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在宅医療20周年

私たちが考えるかかりつけ医療とは|広報誌かけはし

2017年冬号 vol.034

冬号

理事長より

医療法人社団三育会 理事長 英裕雄

~私たちが考えるかかりつけ医療とは~

20年以上在宅医療の第一線の現場に立ちながら、私たちが感じ続けてきたのは、“病気を治す医療”も大事だが、“生活や人生を支えるための医療”がさらに大事な時代になっているということでした。

特に多くの疾病や障害をお持ちのご高齢者の方や、さまざまな医療的対応を講じたにもかかわらず、病気の進行が食い止められない、がんや神経難病などをお持ちの方などには、そのような“生活や人生を支えるための医療”がさらに重要になります。 いま日本では急速に高齢化が進んでいます。その中で今、私たちは家から出られない方ばかりではなく、より多くの方々に“生活や人生を支える医療”を広げたいと考えています。

在宅や外来での診療はもとより、看護的対応、リハビリ対応、さらにはいただいた電話一本であっても、生活や人生に配慮した対応をしていくこと。これこそが私たちが地域かかりつけ医療機関が最も大事にしなければならないことだと思っています。 それぞれの患者さんの生活や人生の在り方は非常に多様性を持っています。さらに国際都市、東京では生活や人生の在り方は、まさに千差万別という状況になっています。

従来の医療は、医療のための生活を変えるように指導することが多くありました。病気のためなのだから、生活を正すことが当然という風潮もありました。確かに生活の改善がどうしても必要な場合もあります。しかしそれでは、生活を治せない人は、医療が受けられないということになりかねません。それぞれの人の生活を守りながら、できる予防や治療をしっかり行っていくことも大事なはずです。それでもできないときに、どういう人生を全うするために、どのように生活したらいいのか、一緒に考えていくこととなります。

私たちが、在宅患者さんはもとより外来患者さん、多くの地域住民の方の24時間電話対応を行っているのも、まさにそれぞれの生活の在り方を尊重したいためなのです。私たちがより多くの専門医や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士などを擁して多職種協働での地域医療を目指すのも、様々な生活上の問題に、身近にアプローチするためなのです。

私たちが最終的に目指すのは、健康地域づくりであると考えています。病気の時だけ医療機関にかかるというのではなく、多くの方々の生活や人生に沿った、医療を提言し、一緒に考え続け、地域住民がより健康的な生活ができるようになっていただくことなのです。そのためにはメールやlineなどを使った相談の窓口などの開設も行っていきます。まだ私たちの試みははじまったばかりです。ぜひ今後とも皆様の温かいご指導、ご助言をいただければと思っております。

在宅の現場にて

相談員 堀尾隆

~総合医療相談室のおしごと~

ヒロクリニックには総合医療相談室があります。私はこの部署で働く一人です。この部署では様々な相談や対応をしています。今回は、この総合医療相談室での働きをちょこっと紹介致します。

まずは、電話による訪問診療依頼の相談です。この連絡は様々なところからきます。1つは病院の医療連携室や看護相談室といった、各病院における地域連携場所からの連絡です。現在、病院に入院している患者さまのことで、これから退院して在宅に帰った後、通院困難な状況にあるため、訪問診療を希望しているといった場合の相談です。また病院の外来診療している方が、訪問診療に移行する場合の相談もあります。

次にケアマネジャーの方からの相談です。様々な状況での相談があります。現在、病院に入院している方がこれから退院してくる際に訪問診療の必要な状況の場合や、現在、自宅療養中であるものの、これまで通院できていたのに通院困難となってしまったため、訪問診療が必要になった場合などです。

3つ目はご家族関係者からの連絡です。ご家族がいろいろと情報を調べた結果、当院に直接的に相談を頂くことがあります。

他にも依頼先は、区役所や地域包括支援センター、訪問看護ステーションからなどいろいろなところからあります。

実は、ヒロクリニックの総合医療相談室のおしごとは、訪問診療の依頼だけを受けているのではありません。当院は外来診療もあるのですが、この外来診療の場でも関わりを持っています。

外来診療に関わる場合、事前に電話で相談を頂くことがよくあります。また、外来受診をした後で、医療・介護相談を必要とする方もおり、その場合は、外来診療部署から連絡が入り、すぐに外来面談室などで相談対応をすることがあります。他にも、新規にお越し頂いた外来患者さまの情報を、医師の診察前に問診し、予めカルテに取りまとめることもあります。

他にも、総合医療相談室が対応していることがあります。ヒロクリニックには「よりそいコール」というシステムがあります。これは、夜間や休日に、困った状態となった場合、いつでも電話をしていただくことができるもの(事前登録制)ですが、この登録を希望するために相談を頂くこともあります。また、訪問看護(医療保険対応)や訪問リハビリのサービスもありますが、このスタッフがかかわっている患者さまのことで相談対応につながることがあります。この場合は、ケアマネジャーやサービス機関と連携をし、調整することがよくあります。さらに、ヒロクリニックには外来リハビリもありますが、通院で外来リハビリに来られた方で、要介護認定申請が必要な方がいた場合は、地域包括支援センターにつないでいくこともあります。

総合医療相談室は相談を受けるばかりではありません。退院前カンファレンスに医師と共に同行したり、また、サービス担当者会議に医師と共に出席するなど、あらゆる動き方をしています。

ちょこっとということで総合医療相談室の紹介をしてきました。他にもいろいろやっていますが・・今回は文字数の限界でここまでとなります! これからも、困ったことがありましたら、お気軽に、いつでもご相談いただければと思います。

編集後記

新しい年を迎えたと思ったら、早いものであっという間に2月に入ってしまいました。2月4日は立春でしたが、立春といっても春が来たわけでなく、むしろこの時期が最も寒さの厳しい時期かもしれません。風邪やインフルエンザに十分注意してください。今回のかけはしは1月に発行の予定でしたが大幅に遅れてしまったことを深くお詫び申し上げます。次回(春号)は4月にみなさまのお手元にお届けの予定です。ご意見・ご感想などありましたらお気軽にお寄せください。

編集責任者/芝

   

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